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地震の時でも不妊治療を継続するためには ― 不安な時代に“命をつなぐ選択肢”を考える ―

地震、不妊治療、卵子凍結そして“もしも”への備え

近年、国内各地で大きな地震が頻発しています。特に2024年の能登半島地震や、南海トラフ地震への懸念など、多くの方が地震への備えや対策を意識するようになっています。

こうした大きな地震のリスクが日常にある今、「地震が起きた時に、不妊治療(卵子凍結も含めて)は続けられるの?」と不安になったことはありませんか?

そんな中で、【不妊治療というプロセスを安全に続けるためには、命の源である卵子・精子・受精卵(胚)を“どう守るか”】という視点もとても大切になっています。

このコラムでは、地震や停電などの災害時に考えられる不妊治療(卵子凍結を含む)への影響と、そのリスクをできる限り減らすための方法、そして「災害に強い安全性の高い施設での凍結胚・卵子の保管」という新たな選択肢についてご紹介します。

不妊治療・卵子凍結は“時間との戦い”。でも、災害は待ってくれない

予測できない地震や停電が、治療に与える影響

不妊治療や卵子凍結は、排卵の周期やホルモンの状態、採卵や移植のスケジュールなど、一つひとつのタイミングが非常に重要であり、その時々の状況を見極めながら進めていく大変な治療です。

そのため、突然の地震や停電などの予期せぬトラブルで通院できなくなったり、クリニックが休診になってしまうと、採卵や胚移植がキャンセルになるなど治療のスケジュールに大きな影響が出てきてしまいます。不妊治療や卵子凍結は、ただでさえ心身への負担が大きく、注射や投薬、通院のスケジュールを合わせなければならない日々が続きますので、そんな中、やっと整ったタイミングが外的な理由で崩れてしまうことは、大きなストレスや落胆につながり、精神的にも非常に厳しいものがあります。

そしてもっと大きな心配が、すでに凍結して保管されている凍結胚や凍結卵子の安全です。

クリニックの保管体制は?防災対策は本当に大丈夫?

多くの方は、クリニックに凍結保管をお願いしている状態だと思います。
もちろん、どのクリニックも厳重な管理体制のもと、安全性の高い保管環境を整え、万が一に備えた防災対策(停電に対する自家発電機の設置等)も講じていると思います。しかし、それでも自然災害のような予測不可能な事態(たとえば大規模な地震や長時間の停電)などが発生した場合、設備に影響が及ぶ可能性が全くのゼロとは言い切れず、不安が残ります。

凍結胚や凍結卵子が保管されている液体窒素タンクが地震の揺れで損傷したり、液体窒素の供給が一時的に止まったりすれば、保管温度を維持できなくなる可能性もありますし、実際に、液体窒素の供給停止によって凍結胚が失われたケースも報告されています。

不妊治療や卵子凍結で、「数ヶ月」あるいは「数年」にわたって、大切に育んできた凍結胚や卵子が、予期せぬ災害やトラブルによって失われてしまうことは、決してあってはならないことだと思います。

命の可能性を「守る」ための、新しい選択肢

凍結胚や卵子は、かけがえのない“命のはじまり”です

不妊治療において、凍結胚や卵子は、「命のはじまり」であると同時に、ひとつとして代わりのない非常に貴重な存在です。それらを得るまでの道のりには、日々の投薬や通院、そして時間的・精神的・金銭的な負担が伴い、治療に取り組む方の心と身体の両方に大きな影響を及ぼします。

だからこそ、時間をかけて大切に育んできた凍結胚や卵子を、「しっかりと安全性の高い施設で守り保管すること」は、これからの妊娠に向けた大きな安心につながります。

万が一の地震や停電などの災害があっても、大切な命の可能性がちゃんと守られているという安心感があれば、治療にも少し落ち着いた気持ちで向き合えるのではないでしょうか。

そんな支えがあることで、不妊治療に前向きな気持ちで取り組めるようになるはずです。

凍結胚や卵子を災害下でも守るために「安全性の高い場所を選ぶ」時代に

今は、凍結胚や卵子をクリニック以外の災害対策のされた安全性の高い専門の保管施設で管理するという選択肢も増えてきました。

特に注目されているのが、地震や停電などの災害リスクの低い地域にある専用保管施設です。

これは、まさに災害リスクを避けたい方や、将来に備えたい方にとって、とても心強い方法であり、安全性の高い専用施設に預けておくことで、「何かあっても、凍結胚や卵子は守られている」という安心感を持つことができます。

グリーンエイトの凍結胚保管サービスができること

地震や停電などの災害に備えた専用施設で、安全に保管

グリーンエイトの凍結胚・卵子保管施設は、地震や停電などの災害リスクを最小限に抑えるため、以下のような対策を講じています。

  • 震度7(最大震度階級)の地震に耐える最高品質の施設
  • 地震リスクの低い立地:山形県米沢市に位置し、直近30年以内の震度6以上の地震発生リスクは0.3〜3%未満と、大都市圏に比べて極めて低い土地です。
  • 医薬品製造業許可取得済み施設:GDP/GMP基準をクリアした施設で、温度管理やセキュリティ対策も万全です。
  • 24時間の温度監視・管理体制:専門セキュリティ会社による監視および緊急時の迅速な対応体制を整えております。
  • 非常用自家発電機完備:7日間の電力供給が可能な非常用自家発電機を備え、停電時でも安定した保管が行えます。

このように、災害時でも影響を最小限に抑えるための体制を整えており、これまで多くの方の大切な凍結胚をお預かりしてきました。

他のクリニックで保管中の凍結胚や卵子もお預かりできます

「すでに他のクリニックで胚や卵子を保管中だけど、もっと安全な場所に移したい」という方もご安心ください。

グリーンエイトでは、輸送・移送サービスを専門的に行っておりますので、万全の体制で凍結胚をお預かりし、クリニックから当社の厳重に管理された保管施設へとスムーズに移送することが可能です。

移送中も温度管理やセキュリティに細心の注意を払い、専門スタッフがクリニックとの連携から手続きまで一括してサポートいたします。

治療の途中でも、将来のためでも

今まさに不妊治療や卵子凍結中の方だけでなく、これから不妊治療を始めようとしている方、いったん治療をお休みする方、今すぐ使うわけではないけれど、未来のために保管しておきたい方、クリニックの閉鎖や震災の教訓をきっかけに安全性を重視する方など、さまざまなニーズに合わせてご利用いただけます。

不安な時代だからこそ、選べる安心がある

地震や停電は避けられなくても、「守る方法」は選べる

「もしも」という不測の事態が現実になってしまう前に、大切なものを守る手立てがあることは、とても心強いことです。

近年では、凍結胚や卵子の保管が単なる預かりではなく、“治療の一部”として重要視される時代へと変わってきており、特に地震や停電が頻発する日本においては、保管場所を慎重に選ぶことが将来に向けた大切な選択肢であり、何よりの安心に繋がります。

まずは、お気軽にご相談ください

私たちグリーンエイトでは、卵子凍結・受精卵(胚)の凍結保管サービスを通じて、安心して治療に取り組める環境づくりをお手伝いしています。

「今の保管場所が地震や災害に弱いのではないかと不安がある」

「将来のために卵子凍結をして、安全な施設に保管しておきたい」

「停電や地震への対策が整った場所に移したい」

そんな思いがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
不安や疑問に、専門スタッフがわかりやすく丁寧にお応えいたします。

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