羊水検査のリスクとは?流産・早産の確率や後悔しない選び方を解説
「羊水検査にはどんなリスクがあるの?」「流産の可能性は本当にある?」
高齢出産や家族の病歴などをきっかけに、出生前診断について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。羊水検査は、赤ちゃんの染色体異常を高精度で調べられる検査ですが、流産や早産、精神的負担といったリスクも伴います。
近年では、NIPTや超音波検査、さらに妊娠前に胚の状態を確認できる「着床前診断」など、さまざまな選択肢が広がっています。この記事では、羊水検査の具体的なリスクや他の検査方法との違い、後悔しない選択をするために知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
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目次
羊水検査とは?
羊水検査とは、妊娠15〜18週頃に行われる出生前診断のひとつで、母体のお腹に細い針を刺して羊水を採取し、赤ちゃんの染色体異常や遺伝性疾患の有無を調べる検査です。
ダウン症候群(21トリソミー)や18トリソミーなどを高い精度で確認でき、「確定診断」が可能な点が特徴です。
一方で、母体に針を刺す侵襲的検査であるため、流産や感染など一定のリスクも伴います。そのため、検査を受ける前には、検査で何がわかるのかだけでなく、身体的・精神的負担についても理解しておくことが大切です。
羊水検査でわかること
羊水検査では、赤ちゃんの染色体異常や一部の先天性疾患の有無を調べることができます。
代表的なのはダウン症候群(21トリソミー)や18トリソミー、13トリソミーなどで、ほかにも性染色体異常や特定の遺伝性疾患が判明する場合があります。
NIPT(新型出生前診断)のような「可能性を調べる検査」と異なり、羊水検査は染色体を直接調べるため、非常に高い精度で確定診断が可能です。
ただし、すべての病気や障害がわかるわけではなく、出生後に初めて判明する疾患もあるため、検査の限界についても理解しておく必要があります。
羊水検査を受ける時期・条件
羊水検査は一般的に妊娠15〜18週頃に行われます。妊娠初期よりも羊水量が安定し、安全に採取しやすくなる時期だからです。
検査対象となるのは、高齢妊娠(35歳以上)や家族に遺伝性疾患の既往がある場合、NIPTや超音波検査で染色体異常の可能性が示されたケースなどが中心です。ただし、希望すれば受けられる医療機関もあります。一方で、検査後に異常が判明した場合、妊娠継続について短期間で判断を迫られるケースもあり、事前に夫婦で十分に話し合っておくことが重要です。
羊水検査を受ける夫婦の割合は?

※日本医学会/出生前検査認証制度等運営委員会の資料をもとに作成
羊水検査はこれまで一般的な出生前検査方法として、2012年頃には年間2万人近い夫婦が受診していました。
しかし2014年以降、羊水検査を受ける夫婦の割合は減少しています。
その理由は、非侵襲式のNIPTや、「着床前診断」といった母体の負担が少ない検査が一般化したことにあります。
羊水検査には、冒頭でお伝えした通りいくつかのリスクが指摘されています。そのリスクについて、次項から詳しく紹介していきます。
羊水検査によるリスクとは

羊水検査は染色体異常を高精度で調べられる一方で、母体や赤ちゃんに一定のリスクを伴う「侵襲的検査」です。お腹に針を刺して羊水を採取するため、以下のようなリスクがあるとされています。
- 流産のリスク
- 早産・破水のリスク
- 感染・出血のリスク
- 母体への精神的負担
一つずつみていきましょう。
流産のリスク
羊水検査で最も大きな懸念とされるのが、流産のリスクです。検査では母体のお腹に針を刺して羊水を採取するため、子宮収縮や感染などが原因となり、流産につながる可能性があります。
一般的には、羊水検査による流産率は約0.1%前後とされており、1000人に1人程度の割合で起こると報告されています。「赤ちゃんの健康を確認したい」という思いで受けた検査が、かえって妊娠継続のリスクになることに不安を感じる夫婦も多く、慎重な判断が求められます。
早産・破水のリスク
羊水検査では、針を刺して羊水を採取する影響により、まれに破水や早産が起こることがあります。特に検査後に少量の羊水が漏れ出す「前期破水」は、約1%程度の割合で発生するとされます。
ただし、多くの場合は安静に過ごすことで1週間程度で自然に回復し、そのまま妊娠を継続できるケースがほとんどです。一方で、羊水漏れが続くと感染や早産につながるリスクもあるため、検査後に腹痛や出血、発熱などの症状がある場合は速やかに医療機関を受診する必要があります。
感染・出血のリスク
羊水検査では、針を子宮内に挿入するため、まれに感染や出血が起こる可能性があります。具体的には、穿刺部分からの出血や腹痛、子宮内感染症などが報告されており、非常に稀ではあるものの、母体や胎児に重大な影響を及ぼすケースもあります。また、感染が進行すると子宮収縮や破水を引き起こし、流産や早産につながる危険性も否定できません。
現在は超音波で位置を確認しながら安全に実施されるため重篤な症例は少ないものの、「絶対に安全な検査ではない」という点は理解しておく必要があります。検査後は無理をせず、体調変化に注意して過ごすことが大切です。
母体への精神的負担
羊水検査は身体的リスクだけでなく、精神的な負担が大きい検査でもあります。特に、検査結果によって染色体異常や先天性疾患が判明した場合、「妊娠を継続するか」という非常に重い選択を迫られる可能性があります。限られた時間の中で夫婦が決断しなければならず、強いストレスや葛藤を感じる人も少なくありません。
また、「検査を受けなければよかった」「結果を知って苦しくなった」と後悔につながるケースもあります。そのため、羊水検査を受ける際は、医学的な必要性だけでなく、結果を知った後に自分たちがどう向き合うかまで含めて考えておくことが重要です。
羊水検査のリスクを減らすためにできること
羊水検査には、発生確率は低いもののリスクが存在することは事実です。しかし、リスクを減らすために以下のようなアプローチが可能です。
- 抗生剤の服用
- スクリーニング検査の受診
- 羊水検査以外の検査方法の検討
それぞれ、詳しく紹介します。
抗生剤の服用
羊水検査では、ごくまれに子宮内感染が起こる可能性があるため、医師の判断によって抗生剤が処方される場合があります。
特に感染リスクが高いと考えられるケースでは、予防的に抗生剤を服用することで、細菌感染による合併症を防ぐ目的があります。ただし、自己判断で市販薬を使用するのは危険であり、必ず医療機関の指示に従うことが大切です。
スクリーニング検査の受診
羊水検査による負担を減らす方法として、まずはスクリーニング検査を受ける選択があります。代表的なのがNIPT(新型出生前診断)で、母体の血液から胎児の染色体異常の可能性を調べる検査です。お腹に針を刺さないため、流産や破水のリスクがほとんどない点が特徴です。
NIPTは確定診断ではありませんが、リスクの高低を把握できるため、その結果を見て羊水検査を受けるか判断する夫婦も増えています。身体的負担を抑えながら情報を得られる点で、近年注目されている検査方法です。
羊水検査以外の検査方法の検討
出生前の健康リスクを知る方法は、羊水検査だけではありません。NIPTや超音波検査のほか、近年は体外受精の段階で胚の染色体異常を確認する「着床前診断(PGT-A)」にも注目が集まっています。
着床前診断では、妊娠前に胚の状態を確認できるため、妊娠後に羊水検査を受けて結果に悩む精神的負担を軽減しやすい点が特徴です。また、流産リスクのある侵襲的検査を避けられる可能性もあります。将来の妊娠や出産に不安がある場合は、妊娠後だけでなく妊娠前から選択肢を知り、夫婦で納得できる方法を検討することが大切です。
羊水検査以外の出生前診断には何がある?
出生前診断には、羊水検査以外にもさまざまな方法があります。
ここでは、前項で触れた「羊水検査以外の出生前診断方法」について詳しく紹介していきます。
そもそも、出生前診断では何がわかるの?という疑問には、以下の記事で詳しくお答えしています。
出生前診断では何がわかる?検査の種類・方法・リスク・安全な手段を紹介
NIPT
NIPT(新型出生前診断)は、母体の血液を採取して胎児の染色体異常の可能性を調べる検査です。ダウン症候群(21トリソミー)や18トリソミーなどのリスクを高精度で確認できる一方、羊水検査のようにお腹へ針を刺さないため、流産や破水のリスクがほとんどありません。
妊娠10週頃から受けられる点も特徴で、近年選択する夫婦が増えています。ただし、NIPTはあくまで「可能性」を調べるスクリーニング検査であり、確定診断ではありません。陽性結果が出た場合は、最終的に羊水検査などで確定診断を行う必要があります。
超音波検査
超音波検査(エコー検査)は、赤ちゃんの成長や身体の状態を画像で確認する一般的な検査です。妊婦健診でも行われており、胎児の大きさや心拍、形態異常の有無などを確認できます。
特に妊娠11〜13週頃に行う「NT検査」では、首の後ろのむくみの厚さから染色体異常の可能性を推測することがあります。母体への負担が少なく安全性が高い一方、超音波検査だけで染色体異常を確定することはできません。そのため、必要に応じてNIPTや羊水検査など他の検査と組み合わせて判断するケースが一般的です。
これらの検査のメリット・デメリットや精度については、以下の記事でより詳しく紹介しています。
出生前診断 (羊水検査・絨毛検査・血清マーカー・NIPT・胎児ドック)と 着床前診断 (PGT)の違い
妊娠前にできる「着床前診断」という選択肢
羊水検査やNIPTは妊娠後に行う出生前診断ですが、近年は妊娠前に胚の染色体異常を確認できる「着床前診断(PGT-A)」にも注目が集まっています。
着床前診断とは、体外受精で得た受精卵(胚)の一部を採取し、染色体の数や状態を調べたうえで移植を行う検査です。妊娠前に胚の健康状態を確認できるため、遺伝性の疾患リスクが少ない胚を選択したり、流産率の軽減が可能です。
グリーンエイトでは、海外の医療機関と連携し、着床前診断に関するサポートを提供しています。将来の妊娠や出産に不安を抱えている方は、妊娠後だけでなく「妊娠前からできる選択肢」があることを知っておくことが大切です。
着床前診断のメリット
着床前診断(PGT-A)の大きなメリットは、妊娠前の段階で胚の染色体異常を確認できる点です。染色体異常のある胚は着床しにくく、流産につながる可能性も高いため、あらかじめ状態を確認することで、妊娠成立率の向上や流産リスクの軽減が期待できます。
また、羊水検査のように母体へ針を刺す必要がないため、流産や感染といった侵襲的検査特有のリスクを避けられる可能性があります。体外受精段階での検査のため、妊娠後に羊水検査を受けて結果に悩む精神的負担を減らしやすいことも特徴です。
妊娠前から赤ちゃんの健康リスクに向き合える、新しい選択肢として注目されています。
着床前診断はこんな人におすすめ
着床前診断は、以下のような方に選ばれています。
- 高齢妊娠による染色体異常リスクが気になる方
- 流産・死産を繰り返してしまった経験がある方
- 家族に遺伝性疾患の既往がある方
- 過去に羊水検査で大きな精神的・身体的負担を感じた経験がある方
「妊娠してから結果に悩みたくない」「できるだけ安心して妊娠・出産に向き合いたい」と考える方にとって、妊娠前に胚の状態を確認できる点は大きなメリットです。出生前診断だけでなく、妊娠前から選択肢を知っておくことで、将来の不安を軽減しやすくなります。
国内で着床前診断を受ける場合の条件については、以下の記事で詳しく紹介しています。
着床前診断が受けられる人の条件とは?希望者が検査を受ける方法を紹介
後悔しない選択をするために大切なこと

出生前診断は、「受けるべき」「受けないべき」と簡単に答えを出せるものではありません。大切なのは、夫婦で答えを見つけ、後悔しない選択をすることです。
これから生まれてくる我が子の検査について悩んだ時にどうするべきか、そのヒントについて以下から紹介します。
夫婦でよく話し合い、一人で抱え込まない
羊水検査などの出生前診断は、検査を受けるかどうかだけでなく、結果を知った後にどう向き合うかまで考える必要があります。そのため、不安や悩みを一人で抱え込まず、夫婦で十分に話し合うことがとても大切です。
「もし異常が見つかったらどうするのか」「どこまで検査を希望するのか」といった価値観は、夫婦でも異なる場合があります。事前に気持ちを共有しておくことで、検査後の後悔やすれ違いを減らしやすくなります。また、必要に応じて医師やカウンセラーに相談し、専門家のサポートを受けながら考えることも重要です。
可能な範囲で経験者の発信を聞く
出生前診断については、実際に検査を受けた人の体験談を参考にすることで、具体的なイメージを持ちやすくなります。検査を受けるまでの悩みや、結果を知った時の気持ち、夫婦でどのように話し合ったのかなど、リアルな声から学べることは少なくありません。
特に、羊水検査後の精神的負担や、「もっと早く別の選択肢を知りたかった」という後悔の声に共感する人も多いでしょう。ただし、感じ方や価値観には個人差があるため、SNSや口コミだけを鵜呑みにせず、自分たちに合った選択を考える視点を持つことが大切です。
海外検査機関と連携しているサービスに相談する
着床前診断を国内で受けるためには、厳しい条件をクリアした上で、検査の実施まで待機する必要があります。待機期間は長くなりがちで、1年以上かかるケースもあります。
一方、海外では国内のような厳しい条件はなく、希望者であれば受診が可能です。
そのため、多くの日本人夫婦が海外検査機関と連携している国内サービスの仲介を受け、着床前診断を実施しています。
「着床前診断を検討したいが、どうすればいいかわからない」と悩んだら、豊富な知見を持つ仲介サービスへ相談することも重要な選択肢です。
グリーンエイトでは、海外の専門医療機関と連携し、一人ひとりの状況に合わせたサポートを提供しています。「妊娠前からできることを知りたい」「将来後悔したくない」と考えている方は、早めに専門家へ相談してみるとよいでしょう。
着床前診断には「グリーンエイト」

着床前診断を実施するには、信頼できる仲介サービスの活用が欠かせません。
グリーンエイトでは、海外の医療機関と連携し、着床前診断に関するサポートを提供しています。国内では難しいケースにも柔軟に対応できる体制を整えており、一人ひとりの状況や悩みに寄り添った提案を受けられるのが特徴です。
「妊娠後、羊水検査を受けたいがリスクは避けたい」「高齢出産に不安がある」「流産を繰り返している」など、将来の妊娠・出産に悩みを抱えている方は、まずはグリーンエイトへ相談してみてはいかがでしょうか。
グリーンエイトの強み
グリーンエイトは、信頼できる海外検査機関との連携により、高精度な着床前診断を国内で完結できる環境を整えています。
依頼主ご夫婦は海外渡航不要で、採卵から移植までを一貫して国内クリニックで行うことができます。検査に出すための検体は生殖細胞移送のプロフェッショナルにより厳格な管理体制で輸送するため安全性が高い点も安心です。
PGT-AだけではなくPGT-Mにも対応し、個別のカウンセリングや検査後のサポートも充実。国内の制約を超え、希望をかなえる包括的なサービスを提供します。
まとめ
羊水検査は、染色体異常を高精度で確認できる「確定診断」ですが、流産や破水、感染など一定のリスクを伴う検査です。また、結果によって妊娠継続について悩むケースもあり、身体面だけでなく精神的負担も大きいといわれています。
そのため、まずはNIPTや超音波検査など負担の少ない方法を検討したり、夫婦で十分に話し合ったりすることが大切です。さらに近年では、妊娠前に胚の状態を確認できる「着床前診断(PGT-A)」という選択肢にも注目が集まっています。
グリーンエイトでは、海外の医療機関と連携し、着床前診断に関するサポートを提供しています。「将来後悔したくない」「安心して妊娠・出産に向き合いたい」と考えている方は、妊娠前からできる選択肢について、専門家へ相談してみてはいかがでしょうか。
羊水検査のリスクに関するよくある質問(FAQ)
Q. 羊水検査の流産リスクはどのくらいですか?
羊水検査による流産リスクは、一般的に約0.1%程度とされています。1000人に1人ほどの割合で起こるとされており、ゼロではありません。現在は超音波で位置を確認しながら安全に行われていますが、流産や破水、感染の可能性がある侵襲的検査である点は理解しておく必要があります。
Q. 羊水検査とNIPTの違いは何ですか?
羊水検査は、羊水を採取して染色体を直接調べる「確定診断」です。一方、NIPTは母体の血液から胎児の染色体異常の可能性を調べる「スクリーニング検査」であり、流産リスクがほとんどない点が特徴です。ただし、NIPTは確定診断ではないため、陽性結果が出た場合は羊水検査を勧められるケースがあります。
Q. 羊水検査の実施は何歳くらいから検討されますか?
一般的には、35歳以上の高齢妊娠の場合に羊水検査を検討するケースが多いとされています。これは加齢とともに染色体異常のリスクが高まるためです。ただし、家族に遺伝性疾患の既往がある場合や、NIPT・超音波検査で異常の可能性が示された場合など、年齢以外の理由で検査を受ける方もいます。
Q. 羊水検査以外に妊娠前にできる検査はありますか?
近年では、体外受精で得た受精卵の染色体を妊娠前に調べる「着床前診断(PGT-A)」という選択肢があります。妊娠前に胚の状態を確認できるため、流産リスクの軽減や、妊娠後に羊水検査の結果に悩む精神的負担を減らしやすい点が特徴です。高齢妊娠や流産経験がある方を中心に注目されています。
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